オンバト+の収録観覧に行ってきた 「関西キライにならんといてね」

(ネタバレを含みますのでまだ未視聴の方は注意を)


12日、フォロワー様のご好意によりお声がけもらって、堺市民会館での「オンバト+」の収録の観覧に行ってきました。
オンバトに関しては観覧に行くのは初めて。なので今さらな話もあるかと思いますがご容赦を。



19日放送分で出場はアームストロング、ウエストランドうしろシティ、くじら、こぶし、ハリウッドザコシショウ、フリータイム、BLUE RIVER、ベティ、吉田たち
これはOPで発表されるまではわからなかったのですが、なかなかこちら関西では見られない芸人さんばかりでアガりました。


純粋に関西芸人ってのは吉田たちだけです。でその吉田たちとて、じゃあ関西ならテレビでもよく見かけるのかといえばそうでもないのが実際のところ。言われなければ老若男女そろったお客(1000人以上)の大多数は分からなかったでしょう。
(ザコシショウは逆輸入みたいな形ですが、特に「お帰りなさい!」感は正直なかった・・・w 本人もことさらにアピールなかったし。)



では一組ずつ感想・・・いや、今回はとにかくウエストランドについてですよね。残念ながらオンエアにのらず。
5位同率があったので通常より多い6組がオンエアの形になったにもかかわらず、それよりも下、つまり7位になってしまった。



ウエストランド自体のミステイクとしては「大阪イジり」をネタに組み込んだことだと思います。もちろん全てのネタを見たわけではないのですが、あれは通常やってなかったんでしょう。今回のために入れたんだろうなと。それが・・・。



いや、イジられること自体に嫌悪感感じたのではないんですよ多分。例えば番組の中であれだけ笑いのネタにされてる「ケンミンショー」の視聴率、関西地区では実はめちゃくちゃ高くてバラエティー週間1位にもなるほどなのですから。だからやり方なんですよね。


具体的には、いつもの感じでツッコンだ後でさらに自分でノッてまたツッコむパターンの中で、「お好み焼きとごはんを一緒に食べる・・・すげえな」とかなんとかやっちゃった。序盤のこれで会場の温度がちょっと下がったんです。見てた自分は「ああっ…」ってなりましたここで。これはだから「ネタにされること自体がイヤ」なんじゃなく、「ネタにするにしてももうちょっと古い感じ」なんですよ。中途半端に手を出してヤケドしちゃった感。むしろ逆に「そんないねえよ」の方が笑いになる感じじゃないかと。この件なら。


ただここで確かにヒヤッとするんですが、それ以降はさすがの爆笑。その沸点の高さとその爆笑の数はオンエア組よりも上だったと思います。ところが中盤から後半にかけてでもう一つ大阪ネタが・・・。失念してしまいましたが、前述のそれほどではないとはいえ、やはり刺さらない感じの内容で。で会場からすれば「・・・また?」感があるわけですから重ねてマイナスに・・・。



「そんな一つや二つしくじったぐらいであんなになる?やっぱり関西の客が妙に厳しいんじゃないの?」としかし思われるかもしれないですが、これには別の要因があって。でこれはウエストランドの責任じゃない要素なんですけども。



ウエストランドは今回ネタ順は10組目、つまりラストだったのですが、その一組前が先程も書いた今回唯一に近い関西芸人の吉田たちでした。ところがここ、自分は知らなかったのですが、「関西出身」とか「大阪出身」とかどころでなくピンポイントで「堺出身」だったんです。


でネタ以上に、そのネタ後のインタビューでの地元ネタがウケたんですよ(そういう感じになったのは本人たちも軽く認めてた)。その直後にウエストランド・・・だったんでそういう地元ネタのハズし方がよりヒドい感じの印象になっちゃったのです。



自分もオンバト観てて、「まあ地元出身の身びいき的なものもあるのかな」とは思ってましたが、ただここは関西・大阪。「関西出身」や「大阪出身」ぐらいでは他にも数多芸人さんいるんだから、ここではそういう現象はないだろと。だったんですが、まさかピンポイントで「堺出身」ってのが出てこられるとは・・・



ただ誤解のないように言うと、吉田たちのその件はネタ後のインタビューでの話。いわゆる軽量は終わってます。でネタ中はそんな身びいき感はあまりなかった。言い方変ですがちゃんと面白かったです。実際それなりきの点数になってると思います。



なのでウエストランドだけが悪いわけではない・・・一方これを放送だけで見る人はウエストランド落ちたら、「やっぱり関西の客は・・・」とか思われもするだろうな、いやそういうことでもないんだってオンエアされればちょっとは分かってもらえるかもしれないけど、オフエアになってはそれも伝わらない・・・とにかく通ってくれ!中盤以降の爆笑は十分頭一つ抜けたからそれでなんとか帳尻合わないか・・・



という祈りを軽量の時にしていたのですが、この時それについての懸念材料としては他にもあって、フリータイム・BLUE RIVERが結構高く出てくるんじゃないか、そこと比べて越えられるだろうかというのがあったのです。


それぞれ広島・福岡のこのコンビ、つまり馴染みはないのですが、しかしある程度はしっかりウケてました。ただ爆発はなかった。それならウエストランドの方が上でした。


でも結構いい点入ってるだろうながあったのです。というのはこの二組は、それぞれ二番目三番目だったのですが、その前、一組目つまりトップバッターがハリウッドザコシショウで、でまあ飛び道具的なネタじゃないですか正直・・・w トップバッターとして温めるというよりはその場限りの焼け野原にしちゃうというか。でその直後にフリータイムがああいうある程度しっかりした漫才だったので、安心感というか待ってました感みたいなものがあって高めに点が入ったんじゃないか、さらにその後のBLUE RIVERもフリータイムと同じで「馴染みないけど結構面白い」という印象だろう、言い方変えれば似たようなアンバイだったのですが、となるとフリータイムと差をつけられない・・・同じぐらい高く入るんじゃないかと思ったのです。



二組のファンの方すいません。ただああいうことになってもうウエストランドがどうなるかどうかばかりに頭いっぱいになってしまってまして・・・。



とまあ祈ってはいたのですがああいう結果に。なので「面白かったです!」ぐらいで気がすまず、このようにグダグダとしたものを書こうと思うこととなりました。


しかしこうしてみると見事にオンバトにはまっているということでもあるんでしょうね。放送に乗らない現場にしかない流れの影響・地方による特色・収録と興行の間の微妙な空気感etc.・・・結果非常に楽しめました。



ただウエストランドに関しては残念だったな〜。だから「関西キライにならんといてね」と。大阪での漫才は今回全くの初だったそうで。でこんなことになっちゃったけど、また懲りることなく機会あれば関西でもお願いします。




・・・あと個人的にツボだったのが、くじらのネタ後のインタビューのなんともいえない空気感。オードリーのオールナイトニッポンでちょいちょいネタにされる人となりの感じはこれかとw でこの見に行った日(12日)の放送でもまた話にでてきたけどこれを思い出して爆笑したw




※とここまで書いて、ウエストランドは「ABC お笑いグランプリ」の準決勝にも落ちたと。一方くじらは今回波乱が多いと言われてるR-1に生き残ってるとか。なんともはや・・・