それとそれを(今のところ)観に行かない理由

自分は、映画の観る観ないの判断の一番は監督が誰かになってます。役者が誰か云々は割と二の次。つまりその監督の過去作がどういうものだったか。それを一番の参考にして自分の好みと照らし合わせると。もちろん最新作がその方にとって今までとはちょっと変えました、という場合もありますが、往々にしてその「色」は変わらないものです。

というところで言うと『ヘルター・スケルター』には乗れないというところがありまして。この場合「『さくらん』の監督か・・・」ということになるわけです。

とはいえ前述のように「変わる」場合もあります。それに前作は「監督デビュー作」だったわけですから慣れない面等あって、でその反省が今作生かされて・・・という可能性もあります。

なのですが、そんなところである方が感想で「確かに映像美は素晴らしいが・・・」のようなことを仰ってたのを見かけ、「前作と同じ感じかな。なら・・・ねえ・・・」とやはり思いましたというところで。


偏見かもしれませんが、「畑違いから映画監督をやる場合」、特に他のビジュアル系のクリエイターから・・・写真や映像(MVとか)から映画監督をやるという場合には要注意だなというのが個人的にありまして。結局予算かかったちょっとゴージャスな写真集・MVにすぎんやん、何千円かをかけて交通費もかかって二時間とか身体拘束されてまで観るそれかなっていう・・・「映画」としては何か足りない。そういうことになりがちだなと。


逆に言えば「山下敦弘監督の新作!」となると要チェック・・・なんですが本来、ただそれが『苦役列車』となるとどうなんだろとなっちゃってるわけです。

感想をいくつか見たんですが、まず「重くなりすぎないようにうまく仕上げてる」と。それならばこれまでの監督さんの過去作から言ってもなんとなく雰囲気読めるなと思いました。

次に目に止まったのは「原作のファンだけども別物として楽しめた」というものです。とりあえずこれも確かに大したものだなではあって。そのポイントで大きく躓いたが故に原作ファンから非常に憎悪を向けられる作品も多いわけですから。


なんですけどね・・・非常に原作者が抵抗感示されてるというのがやはり気にかかって。


ここで大問題なのは結局偉そうなことほざいといて「原作を読んでない」ってことです。読んでいればその西村さんの言い分と自分が読書から感じたイメージとを照らしあわせるという「推測材料」がまた増えてたわけです。

それと先に「要チェック」などと書いてるけども、「新作とあらば必ず観に行きます!」ほどでは自分の中でなってないという・・・。ここが大きく凌駕してればそれはそれで、原作が何でそれをどう改変してようとOK、劇場行きます!となるんですね。


まとめると「(自分の中で)佳作を出されてる監督さんの作品なんだけど、あれだけ原作者さんが抵抗示されてるってことはなんかマズイのかもねえ。観に行ってもそっちが引っかかりそうだからちょっとな・・・」で回避しちゃうという。


・・・いやあれなんです。結局悪いのは自分なんですよ。ちゃんと原作読んで、関連したインタビューとかも全部読んで、感想レビューとかももっと数読んで判断すべきで。
あるいはもう四の五の言わずにまずは観に行けばいいんですよね。そうなんです。

・・・なんですけども、結局そこまでの熱意がというか、まあカネと時間ですよね、それをつぎ込めないということなんです。結局そうなんです。


というわけで[謝罪]タグをつけて・・・


心優しい方で、目の覚めるような、「いやいやこれがお薦めポイント」があれば教えていただければありがたい・・・






ただそのポイントとして考えられそうなのも・・・例えば『ヘルター・スケルター』なら沢尻エリカを観ろ!ってとこだろうけど、あれなんだよな、せめて一作、「普通に女優としてしっかりした仕事」をやった上で今回のそれにして欲しかったと個人的には。「アングルばかりが全面に出てくるプロレス」はすきじゃないんですよ。せめて、ちゃんとできますよを一度は、見せてからそういう仕掛け満載な仕事はして欲しかったなと。

あるいは『苦役列車』なら前田敦子・・・って柏木由紀でもどっちでもいいと思うんですよね。AKBってそれが誰であろうとそこはかとない「B級感」があるから誰でも割と(恐らく映画の意図に)はまるだろうなと(←一番怒られそうな物言い)。


[謝罪]とあげたのをいいことにさらに余計なこと言ったかもです・・・