アメトーーク「どうした!?品川」見ながら所感

もう今更感満載ですが、13日深夜(関西は15日昼)放送の「アメトーーク」『どうした!?品川』について。やはり黙っていられませんでした。


上記の通りただでさえ地元関西で放送遅れてたものを、さらにその土曜昼も外出してたのでかなりいろんな感想見てからとなり、「見る前にどういう高さにハードルを置いていいか」に悩んでいるうちに見るのが遅くなりました・・・w

それはもちろん杞憂で結果非常に楽しめました。何よりもいいのがこれからダラダラと自分も書くように、多様な楽しみ方ができること。
基本自分はテレビ番組を2度見ることはめったにないのですがこれはたまらなかった。


そしてその原因・・・単に楽しめるだけでなく再視聴したくなる、しようと思う引っ掛かりを作ったのは、それはやはり品川さんの人柄だと思います。「面白い番組」にしたのは東野さんのパワーが確かに大きいですが、「引っ掛かり」を作ったのは品川さんだったからだろうと。


とはいえその品川さんが登場するのは番組開始36分経過したころ。順を追ってやっていく(要は再生しながら書こうとしてる)のでだいぶ後になりますね・・・w



始まって間もなく、有吉「熱が違いすぎる」状態な東野w まず一発強めに入ってきます。
「どうした!?東野になるw」関係だけならなぜいるのかな陣内が早速仕事。こういう手堅い仕事ができる人をいつもちゃんと、それも板倉と二枚重ねで念には念を入れて配置してるのが「アメトーーク」あるいは「ロンハー」の強さだなといつも思います。チャレンジングな人選もありますが、こういうところが実に手堅い。


ここからヒストリーをたどるとして東野さんの独壇場となります。「『調子ノリ期』なんてあったんですか」については「客もあ〜あ〜(と同意を)言ってる」としますが、「もう一度調子ノってほしいという気持ちがあるんですよ」はどうだろw
・・・ところがこれ、今は一時停止しながらなので引っかかりますが、実際はなんとなくそんな感じで進行されていきます。巧い。


「ギラギラ伝説」なエピソードの数々。これを紹介するのが普段正直あまり見ない“抜擢枠”の二人ですが・・・金成とタケト・・・ハズサない、失敗しないだろう二人になってるなと。ちょくちょくある、普段は許される事故的な笑いがここで生まれてはいけないというこれも手堅い。

(しかしアレだな、後輩に対して自慢話や説教するって、それは司会に座ってる方も・・・どんな気持ちで聞いてたんだろうw あと「そうやって自分を鼓舞してるんですよね」とさりげないフォローがよかったな。体育会系となぞらえて嫌がる人も多いこの上下関係話、なんだかんだでけっこう“オトナな”ものだよねえと思った)


何気にエグいなと思ったのがいちいち当時の映像が出ること。単に番組としての単調さを避けるものだったかもしれませんが、これだけのメンツならトークだけでも十分再現性持たせられるところを、映像でそのものを流す・・・「動かぬ証拠」を出してしまうのはなかなか。
この回、芸人達からだけでなく番組アメトーークからも「当たりが強いな」と思います。感心する一方今後には一抹の不安・・・まあ大丈夫だとは思いますが、とにかくちょっと凄い。


おしゃクソ事変」からの立て続け3本VTRはそのテンポも相まってほんと劇的すぎる・・・VTRの中で品川と有吉の関係性がドラスティックに変わっていきます。こんなものを目撃することってなかなかないですよね。面白すぎる。


ここで宮迫さんの愛あるフォロー・・・実力があるから間を埋めるんだ、が入りますが、直後に「しゃべりすぎとカンペを出される」の件にw なんだそれ、ですがこれ「おしゃべりクソ野郎」のくだりからノーフォローで行ってたらキツくなりすぎてたかもですね。そう思うと結果として貴重なフォローだった・・・
ところで「アメトーーク」ってそういえば台本あるんでしたっけ?なんか一応はあるという話だったような(間違ってたらすいません)。とすればそのフォローはどういうものだったのか、いっそう興味がわきます。


軽犯罪法違反」やモンスターのくだりといった、キツめの悪な比喩は東野さんの真骨頂だなw

メガネかけた小島よしおw 浅草芸人スピンオフの時もなぜかいたし、なぜかいろんなところでちょいちょい顔出ししてるのは偉いですね・・・w


文化人期・・・しかしここでの作品諸々全部「成功」してるんだよなあ。ただ出してるのでなくて。ここは本当は大きいポイントですよね。で「そっちが好き」側からの意見がもっとあってもいいのになあ、(見逃してるだけかもしれませんが)見たいなあと
・・・まあ自分もあまり好みでない方なのでわからないのですが(苦笑)


最後「これがやりたかった」と髪型や体型の話になります。ここまでさんざん人格面に踏み込むような話だったのに非常にシンプルに見た目の話にw これもクッションだなあと。キツくなりすぎないようなクッションになってる気がします。



で36分経過して品川本人登場。しかもここまでを本人にも見せておく・・・ってほんと仕掛けが「強め」です。


第一声が「もう、ヤダ〜」w 
ほんとここからの流れって、品川がどう返してくるか等々どこまで決まってたのか、あるいはどこまで想定がされてたんだろう・・・そういう一瞬があるともうそれは「名試合」ですね。
「最高のプロレス」・・・ってあるいは「プロレスもああいうことがいいとされますよ」と逆に言うべきか今どきは。



「感情はフラットなんですけど、体ですかね、目から涙が・・・」これが最高でした。本当は動揺してるくせに一応感情はフラットなんだという強弁だとしても、いや本当に言葉通り受け取っても、つうか細かく正確に回りくどく伝えようとすること自体がねえというふうに捉えても・・・どう考えても「人間味がたまらない」です。

これが今二度目として見ても思いが膨らむ点でしたね。これが他の人だったらこうはならなかったんじゃないかと。「かつて尖ってたけど今はどうなんだ」はもっとたくさんやれそうではあるでしょう。しかしこんな味のある感じにはならないだろうと。


でここから庄司が登場して持って行ってしまうわけですが・・・いや〜、このおかげで「やっぱ品川つまんねえ」と思いたい人は思い続けられるままで終わるんですねえ。これも仕様だったのか偶然だったのか・・・もうお見事としか。

「再出発」とありますが本当にリセットしたら大変です。大化けするかもしれないが大失敗する可能性も。つうか今さらどうすんだってそもそも論があったりもしますがw 
なんだかんだでこれまでとあまり変わりなく・・・しかし同じではなくちょっとは変わった形ではいけそう・・・ベストなエンディングでしょう。

「お前たちもどうしたんだ予備軍だ」がありましたが、この形なら数年後に「どうした?!品川2」が可能なんじゃないかなと感じました。


とはいえそのためにはアメトーーク自体が継続してないと・・・。

こういうメタなことというのか楽屋オチというのかをやっていく、世間に広く影響与える番組は、過去テレビの歴史においてその時代時代にありましたが、ここ数年はこの「アメトーーク」(と「ロンハー」)がその椅子に座っていたと思います。その中でもこれは屈指というか、最高峰でしょう。そこを極めてしまったのではと。
あるいは、その番組内で始まった出来事をきっかけにした大河ドラマを完結させた、ってのは「番組作り冥利につきる」んじゃないでしょうか。話によると「勝って兜の緒を締めている」らしいので「燃え尽きる」にはならないと思いたいですが・・・そういう面白すぎたゆえの不安も実は感じました。でその予感があって「気分いい時に見なきゃな」で遅れたんです。・・・と弁解。




蛇足ではありますが、今回千鳥・・・大悟がいましたね。「漫才ギャング」の繋がりらしいけどなんで?ですが、そういえば品川山里問題のキーパーソンだったと思い出しました。確か品川が二人で会うのがアレなら誰か間に入る人は・・・で共通したのが大悟だったんでしたね。

今回山ちゃんもいればなあって意見もよく見ましたが今回のこの内容ではちょっとキツかったなと。「さらに下を取る」人は今回は不要でした。企画がブレちゃう。次回来るべき「どうした?!品川2」の時には、「あの時とはもう違うんだよ!」と上から立っても、見てるほうが違和感感じないようなポジションになっていてもらいたいです。

という最後なぜか山ちゃんへのエールで終わりますw