ツイッターよりサルベージ&リミックス㊵2011年09月21日(水)

ちらほら見かける「プロレスの例えはもう勘弁」は、単純にある年齢層(おそらく30代)以下にとってマジョリティな知識でないということにつきるかな感がある。“多様化”でそこを通る必要がなくなったのと、勿論プロレス自体が(最近は格闘技もか)潜っていったのとがやはり要因として。
ガチ相撲の異様な事前の盛り上がりからすると、やはりそこに親和性はあるんだろうなあ・・・。特に芸人さん自身がプロレスラーや格闘家に思いを重ねるのは、職業として近しいものがやはりあるんだろうと思う。夢や希望とその代償・ガチとヤラせ・格の上下に左右される・・・

でまあズバリももクロのプロレスネタのことなんだろうけど・・・自分もちょっとどうかと思う方なんだよなあ。あれは多分悪ノリ程度の発端なんだろうけど、「サブカルの方面にそれを好きでない・むしろ嫌悪感持ってる人も出だしてる」という認知が多分あんまりなされてないんだろう、という象徴的な事柄かも。

それはプロレス側にとっても痛い現象だよなあ。「ここからもうちょっと世間に」と言っても、まずそれまで仲良かったサブカル方面からも外れつつあるという現実の中では難しい。でもそれに気づいてない感。
ネタにされる「プロレス」ってのも90年代までのものだもんねえ。ここ10年はどうすんだよっていう。それは誰が語るんだ。二十代とかはそこは格闘技になったりするので難しいという問題意識を確か大吉さんあたりはおっしゃってた記憶。

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でその格闘技もここ数年でしぼんだ今、そういう「戦い」になぞらえること自体に疑問が呈される、ということにはそりゃなっちゃう。

そこを遡って勉強してでも参加したい、って思わせるジャンルでなくなったしコミュニティーでもなくなったってことなんだよな。プロレス・格闘技が。多分20年前とかだったらもっと学習しようとか思ってもらえてたんじゃないかな。
あるいは、そうやって「ちょっと知ってみようかな」と思っても難しくなってるというところ。露出も少ないのと、あと「今現在の姿」から遡るのが難しくなってる。自分も「今」を起点に説明しろと言われても難しいもん。簡潔にやれないもんなあ。そりゃ「敷居が高い」にもなる。

今のアイドルは「仕掛けを楽しむ」『も』多分に含まれてしまってるもんねえ。今日のじゃんけん大会の結果受けて「逆に篠田卒業のフラグか」とか言っちゃう感じ。そこを構造として単に解くんじゃなくて、「何かしら目に見えない力が働きもするもの」にはプロレスの例え持ち込みたくなる、ってことなのかな。

ただ自分は、そういう『仕掛け=大人の思惑』を超える、あるいはそれが見えにくくなるほどのパワーを感じさせるかどうかがポイントかなと思って、だからAKBにはそこが不満だし、ももクロには“可能性”(あくまで可能性だけど)を感じるし、かつてモー娘・ミニモニに転んだのはそれだろうと。


まあそれとは別に「アングル」だの「セメント」だのを使いたがる時期はプヲタ・格ヲタなら誰にもあるよねw
一方で「リベンジ」なる言葉とか、日付を「9・21」(きゅう てん にーいち)みたいな読み方したりとかはすっかり一般化されたわけだけど。