12月1日放送  「めちゃ²イケてるッ!!冬も食べすぎ働きすぎ涙の2時間スペシャル」雑感

12月1日の「めちゃイケ」は2時間スペシャルでした。
ガリタ食堂」と「矢部浩之のオファーしちゃいました」のAKB編の二企画がそれぞれ1時間ずつ。



えらくボリュームというか密度みたいなものに差がありましたね・・・w
「オファー…」の方はあからさまに早送るようなシーンもあり、そもそもこれだけで特番考えてたのかな、な仕上がり。
それと、普段の「めちゃイケ」では二企画あれば混ぜこぜに放送されたりすることが多いところ、
今回はきっちり前半1時間が「ガリタ食堂」後半1時間「オファーシリーズ」でした。
なんか事情あったのでしょうか。

1.ゲストの番宣の都合上、どうしても「ガリタ食堂」をここでやっておかないといけなく、
で「オファーシリーズ」が圧縮された

2.「オファーシリーズ」で2時間いこうとしてたがイマイチいわゆる撮れ高が足らず、
ガリタ食堂」を多めに足すことになった

3.特に理由なし。編集する時間がなかった。続けてやってるというムチャぶり感をそのまま出したかった。



そういえば10月の16周年SP以降の「めちゃイケ」は昔の企画をやっていますが、
それまでの数年の放送に比べて一回一回の密度がなんか濃いですね。


・・・全て憶測ですけども。




ガリタ食堂」。今回に限らずですがこれ見てて思うのは『東京のメシ屋ってすげえなあ』です。


ゲストは松坂桃李武井咲。・・・武井咲は「スキがない」ですねえ。いや当たり前のことなんだけど。
今のアイドル達でスキがある、あるいはスキをあえて作ってる、ってものの方ばかり見てるからそれを感じるのかもしれません。
実際このひとつの番組の中でも、後でそっちの、スキがある方ゆらぎがある方をネタにするんですし。


自分はどっちが好きかと言われたらどっちも好きでして・・・w
ただ、その作りこんでるものはそのまま楽しむ方が「粋」じゃないの?ってのは、
同じ事務所の剛力彩芽に対する、ネット民が主の変なイジリ方には思うところです。





矢部浩之のオファーしちゃいました」。
秋元康からのオファーでAKBの裏方仕事をやることに。


このシリーズ流れとしては、
いやいや働き始める→ちょいちょいサボったりふざけたりする→反省して一心不乱に働く→働くうちに「課題」を見つけてアイデアを出す→トライして課題解決
というふうになってますよね。
・・・こうやって列挙するとまるでビジネス研修。最後に「『仕事』と『作業』は違うのです」とかなんとか言葉をつけてしまいそう。あまりにも初歩的すぎますがw


この流れの中に、オカレモンがちょっかいかけて「笑い」を入れ、でも一生懸命働いたりそこで働く人の姿を見せたりそしてチャレンジしたりで「感動」を入れつつ、最後はやっぱり大オチがあって「笑い」が待っている、
これを結構あからさまに予定調和はありつつもやり切ってしまうのが「めちゃイケ」流ですね。


その「予定調和」の部分を快く思わない方面もあるんでしょう。もっとガチでやれよみたいな。


ただ、その角が丸くなってる具合がいいんだよなあと自分は。これはこの企画に限らず「めちゃイケ」全般そうなんですが。
それが物足りないんなら他を・・・ただこんな高い時間ではそれはやってないんじゃないかな。あるいは家族で見られるものかな?と。




ちょっと脱線しますが、角が丸くなくただチクチクした番組といえば「ASAYAN」というのがありました。
ここでのナインティナインはなんというかシニカルでした。ただそれはそれで逆のガス抜きになって番組として成立してましたね。対比すると面白いかも。





事務所に行くと、「では犬の散歩でも…」とボケをかましてくる秋元w
こうやって表情変えずコントに乗っかってくる姿って、いや昔から何度かお見かけしてそういう方だと漠然と知ってはいたつもりですが、
AKBのプロデューサーとしては怖くないですか。こうやって顔色も変えずかましてくるってのは・・・w



握手会の手伝いへ。
ちなみにこのSP、とりあえず関東地区は高視聴率だったそうです普段より。
そんなとこへこの握手会の実態が流れたわけですね・・・w
ただふと思ったのは、そこで世間様が見て驚くのは、モザイク越しのヲタの様子以上に、
「サービス業としての今のアイドルの実態」についてだったんじゃないかと思いました。
これリサーチできてないんで仮説もいいとこなんだけどどうでしょう。



ここで“ぱるる”こと島崎遥香の対応がどうもイマイチなんじゃないかという「課題発見」がされます。


・・・さっきあれだけ支持しといてなんですが、これはちょっと「予定調和」が・・・
いやいやまあちょっと忘れましょう・・・w


しかしここに来るまでに、他にも天然っぽい子はいるんでしょうがそれが登場してない。
直前には岡村とコントまでやってるしw 
これで彼女の「できてなさ」がいっそう際出つようになってるんですね。


何も出来ないんだという本人からの告白があり、映像で裏付けまで(w)され、矢部も「握手ダメだな」と続くのですがここで、
「ある意味正直なんだ」「だから誰が普通や言うたらぱるるや。でもあん中で普通が一人やから、多分、間違いやねんな」と。


・・・こうやってたぶらかすのか!とも言えますが、どうなんですかね。ここで「上から」の言い方で言わない。
この前の握手会の様子に対してもそうなんですが、非常に素朴に感心する。
これは岡村さんもそうですが、いい加減スターとなって結構な時間も経ってるのになあと。


いや岡村さんの方はラジオで伝え聞く実態としてはあまり冴えない私生活のようですが(w)
矢部さんは「ヒルズ族」でROLEXをはめいいオンナを彼女にしてるわけじゃないですか。
「生まれが・・・」ってこともあるんでしょうがそれももう随分昔の話、
いつまでもそういう感覚を持ち続けてられるってのが不思議なんですよね、
特に自分のようなシロウトからしたら。



別に、今のタレントさん有名人さんは誰でも、浮世離れした姿をなるだけ見せない庶民派をアピールする、という流れにはなってるでしょうが、自分はこの人はなんか一際特殊に見える・・・あまりにも“すっと”入れてくるからなのか。



ここからなんですが、なんかいろいろくだりがあったみたいな様子が伺えながらもバタバタと工程表通りに進んでいきます。
もったいなさそうなところいっぱいあるんだよなあ。
そもそも今回は「ちょいちょいサボったりふざけたりする→反省して一心不乱に働く」が入ってないし。
それで邪推を誘うんですね。



ラストのOKLも、さすがの大仕掛けなんだけど、それだけにちょっと短かった印象。
確かに大オチにあまり時間割いてもなんなんでしょうけど、もうちょっとあっても感ありました。






最後に。
「ガチ」と「予定調和」の間で・・・ということならそもそもAKBは「めちゃイケ」と相性いいのでしょう。
ただ、左に「ガチ」右に「予定調和」としたなら、
AKB自体は普段もっと「ガチ寄り」に座標置いた感じでやってますよね。


自分は「めちゃイケ」ぐらいのこの座標の置き方が好きで、それがAKB自体にあまり乗っかれてない理由でもあるのですが、
(もちろんそれだけが考慮すべき要素ではないんでしょうけど)
AKBヲタ・・・いや他も含めてアイドルファンはどうなんでしょう。


この番組自体には「ぱるるの宣伝になったなあ」でしょうけども、
普段から、なんというかもうちょっと緩くというかもうちょっとウヤムヤというかでやるのは・・・
でもそれじゃやっぱり面白くないのかなー。